うずしおの『経過観察中』

日記あるいはラジオみたいなもの

2020-03-05(木)

毎日更新は余裕だけど、一記事の質が落ちるので更新しませんみたいな、調子に乗った発言をして本当に申し訳ありませんでした。

気付けば寝る前に記事を書かないと、安眠できない体になっており、この数週間の生活が目も当てられないほど懶惰(らんだ)なものになっていたことを告白します。

私は現在休職中なのですが、つい先日産業医面談がありまして、ここをパスすれば晴れて復職の手続きが進むのですが、こちらの面談で生活態度の怠慢を指摘され、私のなかでは規則正しく生活を送っていたつもりで、私のなかのゼンマイと、世間の標準とが、いつの間にか数時間ほど差し違っておりまして、晴れて落伍者の印を押され、現在半ば謹慎中のような立場で、自宅療養に努めさせて頂いているところです。社会的にももう後がない状態となっています。

私はいま、今後の話をするか、直近の数週間の話をするかで、迷っています。というのも、これは過去の話になってしまうのですが、今日からブログを再開することを先日から考えていて、書きたい内容なども頭のなかに浮かべてきたのですが、その時点で文章が頭のなかで勝手にまとまり出してしまっており、記事を書いていないのに、『既に記事を書いたことになってしまう』という、自分のなかで記事を書くという行為を消化してしまう(頭がおかしいと思われるのであまり説明しづらかったのですが)現象が起きており、なので過去についての話を二度書くというのは、今日『記事を書いた』ことにはならないのです。

なので今回はもう少し先の話をさせて頂きたい。

シナリオを担当していた同人ゲームが三、四年(数字を数えるのが恐ろしくなった)という長い年月をかけて完成し、漸く世に出るはこびとなりそうです。

開発に携わり、最後の最後になって、初めて『お金を取る』ことについて深く考えさせられました。

というと、お金を取ることを意識してシナリオを書いてこなかったのかと、問われなければいけませんね。 積まれた額に見合う質のものを提供したかというと、それはわからないです。 例えば映画やコンシューマーゲームで、多くの額を積まれていることが想像できるような楽曲がありますが、裏を返せば、お金を積むほどそれに適った質で作品を納品できる人がいるということになりますよね。 そういう仕事をしたかというと、開発当初から、そういうことを意識したことはなかったです。

そもそも私はお金を貰ってシナリオを書いていないです。無償提供というより、企画人の一人なので、何もないところから作って、そしてお金を初めて、これから買ってくださる方々から、貰おうとしています。

ゲームの金額は800~1000円なのですが、売上の20%ほど(あえてぼかした表現をしています)から開発費を引いた額が、私に入るという約束をしています。

人件費を考えたら、開発期間が4年なので、とんでもないマイナスからスタートしていますが、初めてお金が発生することになるのだと思います。

このような体系で作業をしていたため、私自身は提供するシナリオに値が付けられているというより、最後まで自分を捧げることでしか、品質の担保の仕方がわからないという形でした。

先の例でいう納品者のようなプロフェッショナル意識ではなく、アマチュア意識で作業をしていたのだと思います。

それでも開発が最終盤になり、私たちは作品に値段を決める必要性が出てきました。

自分たちの作品に値段をつける。簡単なようで難しいことで、自分たちは現状の議論の答えを出すしかない状態となっていました。

800円と1000円の違いが分かりますか。

僕には分かりません。

しかし、プレイヤー(購入者)からしたら、印象の差があって、価格弾良性というやつで、売上が大きく変わるのかもしれません。

シナリオである私の他にも、協力してくれたスタッフさんが数人いて、彼らは先に述べた『納品型』の形式で、既にお金は開発費として支払われています。その方々からしたら、自分たちが提供した楽曲や素材が使われているゲームが、800円で売られているのと、1000円で売られているのとで印象の差があるに違いありません。スタッフの方々の気持ちを考えると、1000円で売りたく思うのです。

そして、売上で収入が左右される企画人たちは、損をするのも自分たちですから、可能な限り安く売ってリスクヘッジをしたく思ってしまうのです。

初めからお金は受け取らなくていい、価格は好きに決めてもらっていい、という剛の者もいますね。

こういった『皆で作った作品に値段をつける』経験が初めてで、どうしたらいいのかわからない、という思いがあります。議論も数人で行っているので、合意はあるかもしれませんが、正解は誰にもわかりません。

まず議論の前提の時点で値段が固定されているところに、恐らく皆さんは疑問を抱いていると思いますが、そこの説明は割愛させて下さい。

かつて私は自分の同人誌に800円とか500円の値をつけて売っていたのですが、段々下がっていったのはリスクヘッジの心理がはたらいたからだったのだと思いました。

よろしければ皆様の意見をお聞かせ頂ければ、大変参考になります。

本日も妙な記事になりました。おやすみなさい。